ニュースリリース
その他

南海電鉄とOPTMASSは
グリーンナノテクノロジーを用いた脱炭素社会の実現に向け共に
進んでいくことに合意しました

2024年07月11日

 南海電気鉄道株式会社(社長:岡嶋 信行 以下、「南海電鉄」)は、独自開発したナノテクノロジー素材を用いた「熱線遮蔽フィルム」や赤外光を利用する「透明太陽電池」など、未来の省エネ、創エネ技術を先導する株式会社OPTMASS(社長:中川 徹、以下「OPTMASS」)と協力し、OPTMASSの目指す(*)グリーンナノテクノロジー技術を導入した脱炭素社会の実現に向けて共に進んでいくことに合意いたしました。

 

(*)グリーンナノテクノロジー:環境問題、エネルギー問題の解決に貢献し持続可能な社会の創造に資するナノテクノロジーの総称

 

 OPTMASSは、CTO坂本雅典(創業者、大阪大学 産業科学研究所 教授)が開発したナノテクノロジーによる省エネや創エネ技術を利用した熱線制御技術の社会実装のため、2021年に設立された大阪大学のスタートアップ企業となります。太陽光の熱線を遮断し、室内の温度の上昇を防ぐ熱線遮蔽フィルムの開発や、赤外線から発電する透明な太陽電池の開発を通じ、脱炭素・カーボンニュートラル社会の実現を目指しています。
 OPTMASSは物質の最小構成単位である原子から材料をくみ上げるボトムアップ技術を用いて様々なナノ素材を開発してきました。最先端のナノテクノロジーを応用することで、透明性と熱線カット効果を高い水準で両立した次世代の「熱線捕集ナノ粒子」およびそれを導入した熱線遮蔽フィルムの開発を進めてきました。熱線遮蔽フィルムは窓からビル内に入る熱線を選択的に遮断することで、室温の上昇を抑え、空調負荷の低減を通じて省エネ効果を産み出します。窓に貼り付けるだけで省エネ効果をもたらすことが可能となるため、誰でも簡単に施工でき、効果的にCO₂削減を実現することが可能です。
 南海電鉄はOPTMASSが推進するグリーンナノテクノロジーを用いた省エネ・創エネ技術開発に対して、実証実験を行う場所や省エネ・創エネに関するデータを提供するなどの協力を行います。両社は手を取り合って人々の豊かな生活と地球環境の保全を両立できる未来の脱炭素社会の創造を目指します。